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司法書士つるぴかはげまるのノート

司法書士つるぴかはげまるのノート

成年後見の全体像

成年後見制度という言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますが、詳しい内容を知っていらっしゃる方は少ないと思います。

私自身も、受験時代は、お年寄りの面倒をみるための制度かな?というぐらいのものすごく大雑把なイメージしか持っていませんでした。

合格後、先輩の話を聞いたり、研修に参加したり、自分で本を読んだりして、イメージがわいてきたところです。

成年後見制度について、私が一番最初に「あ~そうなんだ!」思ったことは、判断能力のない方、判断能力の足りない方をサポートするための制度であるということです。

何がいいたいのか?というと、例えば足腰が弱ったおばあさんや、入院中のおじいさんは、判断能力がしっかりしているかぎり(頭がしっかりしていれば)、この制度は使えないのです。

成年後見制度には大きく二つの制度があります。
1 まだ判断能力がある人が、事前に後見人候補者と後見契約を結んでお
 き、判断能力が衰えた時点で、後見人候補者が任意後見監督人の選任を家
 庭裁判所へ申し立て、任意後見監督人の就任とともに始まる任意後見制度
 と、

2 すでに判断能力が欠けている、あるいは失っている方の為に、一定の範
 囲の人の申立てにより、家庭裁判所が後見人等を選任する法定後見制度。

ですから、判断能力がしっかりしているうちは、任意後見契約を結ぶことができるだけで、制度の利用をすることはできないのです。(もちろん使わないにこしたことはありませんが)





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